糖尿病の看護のポイント

糖尿病の検査と診断

糖尿病で行う主な検査には、以下のような検査があります。

 

?空腹時血糖

 

空腹時血糖とは、一晩絶食した後の、早朝空腹時血糖をしらべるものです。

 

空腹時血糖の基準値は、70~109mg/dLで、100~109mg/dLは、正常高値といわれています。

 

?75gOGTT

 

75gOGTTは、経口的に、75gのブドウ糖液を負荷して耐糖能を調べます。
正常値は、2時間値140mg/dL未満です。

 

?随時血糖

 

随時血糖は、通常、
食後でも140~160mg/dLを超えることはありません。

 

?HbA1c

 

HbA1cは、過去1~2ヶ月の血糖コントロール状況を反映します。

 

HbA1cの基準値は、4.7~6.2%(NGSP値)、4.3~5.8%(JDS値)です。

 

?血糖日内変動(ターゲス)

 

血糖日内変動(ターゲス)は、一日の血糖値の推移を表したものです。

 

朝食前、朝食後2時間、昼食後2時間、夕食後、夕食後2時間、
寝る前の血糖値を測定し、その変動をみます。

 

?合併症の評価検査

 

合併症の評価をするために、眼底検査、尿中アルブミン、
アキレス腱反射、タッチテストなどを行います。

 

 

糖尿病の臨床診断フローチャート

 

別の日に行った検査で、糖尿病型が再確認できれば
糖尿病と診断することができます。

 

ただし、初回検査と再検査の少なくともどちらかで、
必ず血糖値の基準を満たしていることが必要です。

 

HbA1cのみの反復検査による診断は不可能です。

 

糖尿病型

 

?血糖値(空腹時≧126mg/dL、OGTT2時間値≧200mg/dl、随時≧200mg/dLのいずれか)

 

?HbA1c(NGSP)≧6.5%〔HbA1c(JDS)≧6.1%〕

 

糖尿病の診断

 

?初回検査で血糖値とHbA1cともに糖尿病型

 

糖尿病と診断されます。

 

?初回検査で血糖値のみ糖尿病型

 

口の渇きや多飲、多尿、体重減少などの糖尿病の典型的な症状があり、
確実な糖尿病網膜症のいずれかがある場合は、
糖尿病と診断されます。

 

?初回検査で血糖値のみ糖尿病型

 

口の渇きや多飲、多尿、体重減少などの糖尿病の典型的な症状や、
確実な糖尿病網膜症などの症状がない場合は、
なるべく一ヶ月以内に再検査を行います。

 

再検査をして、血糖値とHbA1cともに糖尿病型である場合、
血糖値のみ糖尿病型である場合、
HbA1cのみ糖尿病型の場合は、糖尿病と診断されます。

 

再検査をしても、血糖値、HbA1cのいずれも糖尿病型ではない場合は、
「糖尿病の疑い」と診断し、
3~6ヶ月以内に血糖値?HbA1cを再検査します。

 

?初回検査でHbA1cのみ糖尿病型

 

なるべく一ヶ月以内に再検査を必須とします。

 

再検査で、血糖値とHbA1cともに糖尿病型である場合、
血糖値のみ糖尿病型である場合は糖尿病と診断され、
HbA1cのみ糖尿病型、血糖値、HbA1cのいずれも糖尿病型ではない場合は、
糖尿病の疑いと診断されます。

 

糖尿病の疑いと診断された場合は、3~6ヶ月以内に、
血糖値?HbA1cを再検査します。